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6週間プログラムについての解説
下記に提示するのは Graff-Radford(1999)により提案された筋・筋膜痛治療のための6週間プログラムです。 慢性の筋・筋膜痛に関しては、現時点では原因が特定できないため短期間での「完治」ということは期待できず、むしろ日常生活に支障がないように「管理する」と考えるべきでしょう。 したがって、治療に際しては@明確な治療目標、A治療成果の明示、B徹底した自己管理、という三点を含んだ期間限定型のプログラムが望ましいといえます。
初診時(第0週)
同意書の作成(患者によって署名され、治療に携わる者全員にコピーが配られる)
患者教育(慢性疼痛管理の概念に沿って)
薬物療法(時間順守)の開始
疼痛日記(患者自身が記載)の開始
理学療法の開始
行動療法のための予約確認(専門家との)
口腔内装置(例、スプリント)の作製
第1週
姿勢改善の指導(エキソサイズ)
全身運動の奨励(例、ウォーキングやエアロビクス)
疼痛日記の評価(痛みの薬物、日常活動との関連性を読み取る:問題への対処法を助言)
薬物服用の確認(鎮痛剤を4日毎におよそ25%減量. 必要ならば予防性薬物の投与)
理学療法の評価
行動療法の評価
スプリントのセット
第2週
先週からのセルフケアーの評価・検討
疼痛日記の評価(痛みの薬物、日常活動との関連性を読み取る:問題への対処法を助言)
薬物からの離脱継続
ストレッチ運動の奨励
全身運動の奨励・強化
理学療法の評価
行動療法の評価
スプリント調節(必要ならば)
第3週
先週からのセルフケアーの評価・検討
疼痛日記の評価(痛みの薬物、日常活動との関連性を読み取る:問題への対処法を助言)
薬物からの離脱継続
スプレー&ストレッチ法の指導(セルフケアーとして)
ストレッチ運動の強化
全身運動の強化
理学療法の評価
行動療法の評価
スプリント調節(必要ならば)
第4週
先週からのセルフケアーの評価・検討
疼痛日記の評価(痛みの薬物、日常活動との関連性を読み取る:問題への対処法を助言)
薬物からの離脱継続
スプレー&ストレッチ法の評価
特定のトリガーポイント療法の検討(スプレー&ストレッチ法,トリガーポイント注射,温湿布など)
ストレッチ運動の強化
全身運動の強化
投与薬物の減量
理学療法の評価
行動療法の評価
スプリント調節(必要ならば)
第5週
これまで同様にセルフケアーを徹底して、良い行動を認知させ、悪い行動を回避させる
第6週
客観的な、そして主観的な方法での患者の再評価(痛みの評価に加えて、生活態度、日常活動、薬物からの離脱、仕事への復帰状況などを考慮)
客観的再評価:
下顎と頚椎の運動範囲
姿勢
日常活動
薬物からの離脱
主観的再評価:
ビジュアル・アナログ・スケール(VAS)
マギル疼痛質問表
疼痛日記の再評価
さらなる治療が必要ならば患者と一緒に治療計画の立案
理学療法の再評価
行動療法の再評価
スプリント調整(必要ならば)
*. Graff-Radford SB. Orofacial pain:Assessment and management. In Pain 1999-An updated review, Refresher course syllabus. IASP press, Seattle, 1999:203-216.
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